- 「sacai(サカイ)ってどんなブランドなの?」
- 「何がいいんだろう?特徴とか魅力があれば教えてほしい」
- 「おすすめのアイテムはあるかな?」
そういった疑問にお答えします。
1. sacai(サカイ)ってどんなブランド?歴史や特徴、魅力について解説
2.sacai(サカイ)のデザイナー阿部千登勢(あべちとせ)の生い立ち
3. sacai(サカイ)おすすめアイテム5選(メンズ&レディース)
意外にも知られていないsacai(サカイ)の歴史や、魅力、特徴について、わかりやすく解説します。
この記事を読みおわるころには、sacai(サカイ)の歴史や魅力、特徴ついてより詳しくなっているはずです。(この記事は5分ほどで読み終わります。)
これを書いている僕は、ファッション業界歴8年ほど
現役ラグジュアリーファッションブランドCA(クライアントアドバイザー)
個別でパーソナルスタイリスト活動もしています。
Instagram(@c__keny)も参考にしてみてください。(ハイブランド多め)
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1. sacai(サカイ)ってどんなブランド?歴史や特徴、魅力について解説
1-1. sacai(サカイ)ってどんなブランド?
sacai(サカイ)は、日本を代表するファッションブランドで、ブランドコンセプトは「日常の上に成り立つデザイン」です。
このブランドコンセプト「日常の上に成り立つデザイン」は、今も変わることはありません。
なぜなら、sacaiは、日常的に使用するアイテム(デニムやニット)をベースに、異なる素材を組み合わせることで、新しいスタンダードをいまも追求し続けているからです。
日常で着るカジュアルな洋服を、独自の切り替えしや、ラグジュアリーで上質な素材をミックスすることで、スタンダードなアイテムに良い違和感を演出し、洒脱に見せたのです。
そして、sacai独自のハイブリットスタンダードを提案したことで、世界中で人気を集めているのです。
1-2. sacai(サカイ)の歴史について
阿部千登勢がsacaiを設立
1999年、阿部 千登勢(あべ ちとせ)が5型のコレクションから“sacai”をスタートさせました。
もともとコムデギャルソンにて、パタンナーやニットウェア企画をやっていた経験があったことから、ブランド設立時は、ニットをメインにコレクションを発表していました。
関連記事:【わかりやすく解説①】コムデギャルソンの歴史|反逆のデザイナー川久保玲について
そしてsacaiならではの独創的なデザインは、すぐさまセレクトショップや業界内で話題になり、ファッション感度の高い女性より口コミで人気が広がったのです。
ニットは、sacaiのなかでも特別な洋服であることがわかります。
また、今でも”sacaiといえばニット”というイメージがありますが、設立から変わらないアイデンティティであることが想像できます。
ニューヨーク&パリ初展示会
設立時からおもに日本で活動していましたが、2003年の秋冬にニューヨークにて展示会をひらきます。
そして2004年からは、パリで展示会をおこなっており、今でも続いています。
sacai gemとsacai luckスタート
gem (ジェム)は英語で、”原石や宝石”をあらわす意味があり、サカイのなかでも特別な存在として2006年にスタートします。
- 「10 corso como comme des garcons(ディエチ コルソ コモ コムデギャルソン)」
- 「dover street market(ドーバー ストリート マーケット)」
でのみ取り扱われていたラインになります。
サカイがコムデギャルソンと親和性があり、深いつながりがあることがわかります。
また、同年にホームウェアラインのsacai luck(サカイ ラック)をスタートさせます。
sacai luck(サカイラック)は、ランジェリーやホームウェアラインになります。
補足:sacai luck(サカイラック)は、惜しまれつつも、2015年にブランドが終了しています。
毎日ファッション大賞受賞
2017年に、阿部千登勢が毎日ファッション大賞を受賞します。
この毎日ファッション大賞とは、非常に権威のある賞で、
日本を代表するデザイナーである
三宅一生(イッセイミヤケ)や、川久保玲(コムデギャルソン)、高橋盾(アンダーカバー)、山本耀司(Yohji Yamamoto)などが受賞している権威のある賞なのです。
幼少期から憧れで、デザイナーになるキッカケをつくった三宅一生と、同じ賞が取れたことを大変うれしく思ったそうです。
さらに、2012年には阿部千登勢の夫である阿部潤一(kolor)も大賞に選出されています。
2009年メンズコレクションスタート&日本人初モンクレールデザイナーへ
モンクレールSを発表
2010年にMONCLER S(モンクレール エス)を手がけたことで、
sacaiが表現したハイブリットなモンクレールは、爆発的に世界中でヒットしました。
パリコレクションで初ランウェイ&東京南青山にsacaiストアをオープン
2011年のパリ・ランウェイコレクションをキッカケに、世界中にsacaiが認知され、その影響力は世界中におよびます。
同年に、東京の南青山sacaiのショップがオープンし、国内でもさらに人気がで始めます。
Paraboot(パラブーツ)とのコラボを発表
2013年にParabootの名作モデルである、ダブルモンクストラップのWILLIAM(ウィリアム)をベースにメンズシューズ発表されました。
VANSやPORTERとのコラボ
2014年にヴァンズやポーターとのコラボを実現し、話題となります。
>>PORTER(ポーター)×sacai(サカイ)ミニショルダーバッグ
ポーターとのコラボへ現在でも続いています。
パラブーツやヴァンズとのコラボを機に、さらなるビッグブランドとのコラボを果たします。
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Nike とのコラボを発表
2015年に、誰もが知るナイキとのコラボをきっかけに、sacaiの知名度は計り知れないものになります。
この功績が認められ、なんと2度目の「毎日ファッション大賞」を受賞します。
2度以上受賞したデザイナーは、日本でも有数で、阿部千登勢(あべ ちとせ)は、見事トップデザイナーの仲間入りを果たします。
2度以上大賞を受賞した人物は、こちらの5名です。
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川久保玲(COMME des GARCONS)
関連記事:【わかりやすく解説①】コムデギャルソンの歴史|反逆のデザイナー川久保玲について
三宅一生(ISSEY MIYAKE)
高橋盾(UNDERCOVER)
関連記事:【意外と知らない】アンダーカバーの歴史と魅力とは?
山本耀司(Yohji Yamamoto)
古田泰子(TOGA)
トーガ古田泰子は、コムデギャルソンで働いてた経験があり、阿部千登勢との共通点も多いです。
関連記事:【必見】TOGA(トーガ)ってどんなブランド?8つの展開ラインの違いや歴史を解説
ファッション好きなら誰しもが知る、日本を代表する誇り高きトップデザイナーたちの仲間入りを果たしたのです。
エンダースキーマとコラボ発表
2016年にエンダースキーマとのコラボシューズやレザーコレクションを発表します。
sacaiバッグコレクション本格始動
2016年にsacaiバッグコレクション本格始動します。
もともと、MARC BY MARC JACOBS(マークバイマークジェイコブス)のクリエイティヴディレクターをつとめていたKatie Hillier(ケイティ・ヒラー)とタッグを組み、
今まで力を入れてこなかった、バッグコレクションをスタートさせました。
sacaiのブランドコンセプトである「日常の上に成り立つデザイン」を表現する異素材を組みあわせたハイブリットなバッグコレクションを展開していきます。
The North Faceとコラボ
2017年、The North Face(ノースフェイス)とのコラボレーションは大ヒットし、アウトドアブランド好きの新しい顧客の獲得につながりました。
アンダーカバーとコラボ開催
undercover(アンダーカバー)のデザイナー高橋盾(たかはし じゅん)と阿部は、ともにコムデギャルソンのデザイナー川久保玲に強く影響を受けており、と考え、高橋のオファーによって実現しました。
対談したふたりは、
「黒の衝撃を超えるファッションショーをやりたい
と語っています。
ふたりがタッグを組んだ合同ファッションショーは、当時の黒の衝撃を彷彿とさせ、ファッション業界に新しい衝撃を与えました。
補足:”黒の衝撃”とは、コムデギャルソンの川久保玲と、ヨウジヤマモトのふたりが巻き起こしたファッション界に残る伝説です。
関連記事:【わかりやすく解説①】コムデギャルソンの歴史|反逆のデザイナー川久保玲について
UGGとコラボ発表
2018年、“UGG”の定番ブーツにソックスがドッキングしたような、sacai独自のハイブリットなデザインになっています。
ナイキコラボ ヴェイパーが話題に
2020年、計り知れない人気で、ネット店舗完売モデルで、定価は22,000円ですが、現在は5万円以上で取引されておりプレミア化しています。
私はネットでの抽選で、見事にはずれましたorz
sacai独自のハイブリットな世界観や、新しい提案は、これからもファッション界を盛り上げてくれることは間違いなさそうです。
Sacai×APCのコラボが話題に
APC(アーペーセー)とのコラボも話題になっていますね。
特にこのトートバッグはリーズナブルなのでオススメですよ。
今後のサカイの動向も要チェックですね。
1-3. sacai(サカイ)の特徴と魅力とは
sacai(サカイ)の特徴とは、下記の3つです。
- ハイブリットなデザイン
- 時代を超えたプロダクト
- 日常で使えるアイテム
1.ハイブリットなデザイン
sacaiの大きな特徴は、ロゴに頼ることのない「ハイブリットなデザイン」です。
ロゴに頼ることのない独自性をもっているため、デザインやプロダクトを見ればサカイだとわかるスタイルを作り上げたことです。
このハイブリットなデザインを設立時から、一貫して追求してきたことで、できあがったサカイ独自の魅力です。
2.時代を超えたプロダクト
サカイのハイブリットなデザインは、時代やジャンルの枠を超えたプロダクトであることです。
なぜならストリートでも、カジュアルでも、ドレスでも、モードでもないからです。
これはサカイ独自の時代やジャンルを超えたな魅力の一つです。
3.日常で使えるアイテム
サカイは、コレクションブランドでありながらリアルクローズであることです。
これは、サカイのコンセプトの「日常の上に成り立つデザイン」を追求し続けているからです。
スタンダードで日常的に使うアイテムを、ハイブリットに再構築することで、年齢や性別にとらわれない魅力があるのです。
また、品質にも大きなこだわりがあり、ニットは毛玉のできる商品が分かると、すぐに自己負担で回収するなど
日常で使うことを想定としたプロダクトであることがわかります。
- ハイブリットなデザイン
- 時代を超えたプロダクト
- 日常で使えるアイテム
上記3つは、サカイの大きな特徴になることがわかります。
これらの特徴は、マルタンマルジェラの再構築や脱構築の考えにも共通点が多くあります。
関連記事:メゾンマルタンマルジェラの歴史と魅力について【わかりやすく解説】
1-4. sacai(サカイ)の魅力とは?
sacaiの魅力は、ファッションだけにとどまらない、世界観の追求をしていることです。
なぜなら、sacaiの得意とする”異素材のミックス”や、”ハイブリットな世界観”は、ファッションだけにとどまらずストア内装にも表現されているからです。
ストアの内装は、DIYアーティスト集団であるGELCHOP(ゲルチョップ)がデザインを手がけています。
ストア内装は、sacaiの得意とするMA−1とニットの異素材ミックスなどと同じく、再構築、脱構築されています。
ヴィンテージ家具と近未来を思わせるスチールや、ミラーなどの異素材ミックスされた内装で、違和感があるにもかかわらず、なぜか調和のとれたsacaiの世界観を表現しているのです。
このように徹底した世界観の追求や、ベーシックなアイテムを時代や流行にとらわれることのないものへ進化させていることがsacaiの魅力なのです。
東京南青山にあるsacaiストアでは、ゲルチョップが手掛けた青いベンチが独特な異彩をはなっており、思わず見入ってしまうほどです。
sacaiのブランドコンセプト「日常の上に成り立つデザイン」は、阿部の洋服作りとともに、ストア内装にも強いこだわりがあることがわかります。
2.sacai(サカイ)のデザイナー阿部千登勢(あべちとせ)の生い立ち
2-1.sacai(サカイ)阿部千登勢(あべ ちとせ)の生い立ち
sacai(サカイ)のデザイナー阿部千登勢(あべちとせ)は、
1965年に岐阜で洋服の仕立て屋につとめる母のもとに生まれました。
幼いころから洋服にかこまれて育ち、
小学5年生のころにみたテレビのCMで目にしたファッションデザイナー
”三宅一生”(イッセイミヤケのデザイナー)に憧れをもち、それ以来、将来の夢は、ずっとファッションデザイナーであったとのこと。
阿部の将来の夢は、ずっと変わることなく、ファッションデザイナーを目指すも、上京を両親に許してもらえず、往復4時間かけて名古屋のファッション専門学校に通ったそうです。
専門学生時代は、ヴィヴィアンウエストウッド(Vivienne Westwood)をよく愛用していたそうで、そのパンクなファッションは特に目立っていたそうです。
卒業後、アパレル最大手、ワールドに入社するも、あるファッションブランドのスタッフの姿に憧れ、2年でワールドを退社します。
そのブランドは、コム デ ギャルソン(Comme des Garcons)です。
1989年、コムデギャルソン(Comme des Garcons)への転職をキッカケに阿部の人生は大きく変化していきます。
パタンナーやニットウェア企画をするかたわら、渡辺淳弥(ワタナベジュンヤ)によるジュンヤワタナベ コムデギャルソンの立ち上げメンバーに抜擢されます。
コムデギャルソンでの経験は、今のsacai(サカイ)のブランディングに大きく影響を与えているそうです。
合わせて読みたい:【永久保存版②】コムデギャルソン全18ブランドの違い徹底比較
1996年、kolor(カラー)のデザイナー阿部潤一と結婚し、妊娠を機にComme des Garconsを退社します。
阿部千登勢は、専業主婦となり、ファッションデザイナーへの道をあきらめかけていました。
しかし、夫の阿部潤一から、「自身のブランドを立ち上げてみては?」とすすめられたことをキッカケに、
1999年、計5型のニットでsacaiのファーストコレクションをスタートさせたのです。
補足:ブランド名のsacai(サカイ)は、阿部千登勢(あべちとせ)の旧姓サカイからきています。
また、夫の阿部潤一のブランド(Kolor)の頭文字Kと、Sacaiのcはお互い入れ替わっており、夫婦である証明であり、隠れたシグネチャーとなっています。
3. sacai(サカイ)おすすめアイテム5選(メンズ&レディース)
ここでは、sacai(サカイ)おすすめアイテム5選(メンズ&レディース)をご紹介します。
ユニセックスなアイテムが多いのもサカイの特徴です。
気になるものがあれば☑︎チェックしてみてくださいね。
①:再構築MA-1ボンバージャケット(メンズ)
シンプルなMA-1でありながら、レイヤードやシルエットで、独特のハイブリットな世界観を演出しています。
sacai(サカイ)の再構築MA-1ボンバージャケットです。
シンプルだけど洒脱で、リアルに使えるファッションが多くの支持をあるめていることがわかります。
②:再構築MA-1ボンバージャケット(レディースユニセックス)
>>再構築MA-1ボンバージャケットのレディース展開ですが、メンズでも着用可能な、ユニセックスなデザインです。
バックスタイルのプリーツが、他のボンバージャケットと異なるため、他のジャケットとうまく差別化をはかれるアイテムです。
③:ストライプシャツ(メンズ)
サカイのブルーストライプシャツは異素材をミックスしたスタイル
このブルストライプは、サカイ独特なアイコンシグネチャーとなっています。
ロゴを使用せずともサカイだとわかる特徴的なプロダクトです。
④:ブラック Double ローファー(メンズ)
4.5㎝スタイルアップができる界のメンズローファーです。
程よく厚底になっていますが、品は良く上質で、大人っぽいい仕上がりになっています。
大人のキレイめカジュアルにもバツグンに最適です。
- レディースバージョンはこちら▼▼▼
☑︎ダブルヒールローファー履くだけで7.5㎝もスタイルアップができる今季注目のローファーです。
⑤:ゴールドバックル ウォレットバッグ(ユニセックス)
ユニセックス展開のゴールドバックル ウォレットバッグです。
キャッシュレスが当たり前になった今、こういった小ぶりなウォレットバッグが気分です。
男女問わず使えるデザインなので、パートナーとシェアして使うのも素敵ですよね。
ファッション感度の高い方へのプレゼントにも最適なアイテムです。
4.sacai(サカイ)まとめ
sacai(サカイ)のまとめをおこなっていきます。
- sacai(サカイ)は、日本を代表するファッションブランド
- ブランドコンセプトは「日常の上に成り立つデザイン」
- 1999年に阿部千登勢(あべちとせ)が5型のコレクションから“sacai”をスタートさせる
- ニットは、sacaiの特別なアイデンティティ
- 阿部が幼少期から憧れていたのは三宅一生
- ”異素材ミックス”や”ハイブリットな世界観”はストア内装にも表現されている
- コムデギャルソンジュンヤワタナベ の設立メンバーに抜擢された経験をもつ
- Kolorの頭文字Kと、Sacaiのcはお互い入れ替わっており、隠れた夫婦のシグネチャー
- 川久保玲(COMME des GARCONS)
- 三宅一生(ISSEY MIYAKE)
- 高橋盾(UNDERCOVER)
- 山本耀司(Yohji Yamamoto)
- 古田泰子(TOGA)
- ハイブリットなデザイン
- 時代を超えたプロダクト
- 日常で使えるリアルクローズなアイテム
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