- 「セリーヌってどんなブランドなんだろう?」
- 「今までの歴代デザイナーってどんな人たちがいたの?違いを教えて」
- 「セリーヌの名作とかあれば教えて欲しい。」
そういった疑問にお答えします。
1. セリーヌは子供靴から始まった?
2. セリーヌの歴代デザイナーからエディまで【比較と違い】
3.セリーヌの記事まとめ
当記事では、意外にも知られていないセリーヌの歴史を歴代デザイナーの作品をとおして、わかりやすく解説していきます。(この記事は約3分ほどで読み終わります。)
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1. セリーヌは子供靴から始まった?
1-1. セリーヌは子供靴から始まった
セリーヌ(CELINE)は、1945年にセリーヌ・ヴィピアナと夫のリチャードが自分の子どもたちのためにパリで、子供靴のお店を開いたことからブランドが始まりました。
店名は、デザインを担当した妻「CELINE」と名付けられ、職人の技術を活かした子供靴はパリの上流階級の間で話題となり、徐々にセリーヌは知名度をあげていきます。
セリーヌのアイデンティティは、最高級の革を使い、一流の革職人が作りあげるクラフツマンシップにありました。
そのこだわりに魅力された大人の女性も、セリーヌに注目するようになります。その結果、1959年に婦人靴も作るようになって行ったのです。
1-2.フレンチカジュアルの代名詞 B.C.B.Gになった
フレンチカジュアルの代名詞であるB.C.B.Gとは、「ベーセーベージェ=Bon Chic Bon Genre」の略で「フランス上流階級の品の良い暮らし」の意味で、パリで流行した上流階級のフレンチカジュアルのスタイルです。
オールドセリーヌでもいまだに人気のあるモカシン「インカ」は、当時のパリジェンヌに高く評価されセリーヌを代表するシューズになります。
66年にはバッグを手がけ、セリーヌのモチーフ、馬車の金具でデザインされたサルキーバッグが大ヒットしました。今でもオールドセリーヌとして価値のある名品で、今見ても決して古さを感じさせない時代を超えたアイテムです。
67年にはプレタポルテに進出し、トータルファッションブランドへと変わっていきます。当時は、B.C.B.Gと呼ばれるシックなフレンチカジュアルがフランスで流行しており、セリーヌはその代名詞としてさらに知名度をあげていったのです。
1-3.セリーヌがLVMHの傘下に入りブランド力が向上
セリーヌがLVMHの傘下に入りブランド力が一気に向上します。
ファッションの流行の波は早く、B.C.B.Gは徐々に衰退していきます。その流行の波は、B.C.B.Gの代名詞であったセリーヌにおおきく影響があり、高齢者のブランドというイメージが定着し、徐々にブランド力が低迷していきます。
そして時は流れ1996年、LVMHグループの傘下に入ったセリーヌは資金力をつけ、1997年からチーフデザイナーにマイケル・コース(Michel Kors)を起用。これが大成功をむかえ、ブランド力は一気に向上します。
合わせて読みたい:【わかりやすく解説】ルイヴィトンの歴史は家出(旅)から始まった!?歴代デザイナーとのコラボも(オススメ関連本まとめ5選)
2. セリーヌの歴代デザイナーからエディまで【比較と違い】
2-1.セリーヌの歴代デザイナー【比較と違い】
セリーヌの歴代デザイナーの比較と違いについて、名作をとおしてわかりやすく解説していきます。まずは、マイケルコース期です。
マイケル・コースは実用性を重視したスポーティーなスタイルを打ち出していきます。2002年にはセリーヌの顔とも言える「ブギーバッグ」が登場します。
そして2003年にはセリーヌを代表するシリーズ「パリ・マカダム」を発表し、この2大アイコンバッグが爆発的に売れたこともあり、セリーヌは徐々にその地位を獲得していきます。
品質、デザイン、そして実用性に優れたアイテムの数々は、幅広い女性の支持を獲得しました。マイケル・コースはその後、自身のブランドを立ち上げます。
マイケル・コースの退任後、2005年からロベルト・メニケッティ(Roberto Menichetti)が、その後はイヴァナ・オマジック(Ivana Omazic)が2008年までデザイナーを務めましたが、どちらも話題性にかけ徐々にセリーヌの人気は、うすれはじめていました。
しかし、ある一人の女性によりセリーヌは息を吹き返したように返り咲きます。
2-2.セリーヌの救世主フィービーファイロ
セリーヌの救世主フィービーファイロです。 このひとりの女性がセリーヌを、今の地位まで確立させた立役者といっても過言ではありません。
なぜならフィービーは数えきれないほどの功績を残しているからです。
2008年、セリーヌは新しい変革をもとめられ、クロエで実績を積んだフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)をクリエイティブ・ディレクター兼取締役のポストを用意しました。
この大きな勝負は大成功します。
フィービーがデザインするシックでミニマムなスタイルは、多くのセレブから高く評価されていきます。
フィービーは、「ただ、すべてきれいさっぱりにしたい」と表現しており、無駄なものを削ぎ落とし、素材の良さや、本来の皮職人のクラフツマンシップの精神に回帰するようなデザインを心がけたのです。
そして全世界で大ヒットしたバッグ「ラゲージバッグ」を生みだします。
ドレスとカジュアルの中間にあるようなフォルムのバッグは、TPO問わずどのようなシーンでも、使えることが高く評価され、全世界で大ヒットするのです。
他にもフィービーは、アイコンとなるセリーヌのバッグを手がけており、「カバ」「クラシック」「トラペーズ」など、これらは未だに人気のある商品で、エディ着任後も販売しているほど定番化しています。
「カバ」
「クラシック」
「トラペーズ」
またフィービーは、セリーヌをブランドトップクラスに押し上げたことを高く評価され「世界で最も影響力のある100人」に選出されました。
イギリス女王から大英帝国勲章の「オフィサー」を受賞するなど、華々しい功績を持っているのです。
【※補足】クロエでは約10年ほど、クリエイティブ・ディレクターをつとめ、シー・バイ・クロエを成功させたのもフィービーなのです(笑)
デザインをしながら、新しいブランディングもおこない、なおかつその全てを成功におさめる敏腕さは、フィービーにしか達成できなかったと高く評価されています。
フィービーがセリーヌを去ることが決定し、”フィービー・ロス”をなげく大人の女性の声が多くありました。
そして、次に着任したのは驚きの人物でした。
フィービーロスになった女性たちが、セリーヌを離れて向かった先とは?ボッテガヴェネタやピータードゥなどです。
2-3.セリーヌに音の香りを加えたエディスリマン
フィービーファイロが辞任し、新しく就任したのは、ディオールオムやサンローランのクリエイティブディレクターを務めていたエディスリマンだったのです。世界中が驚き、話題になりました。
エディは、歴史上初のセリーヌメンズラインを手がけ、大人の女性のために作っていた今までのセリーヌに、終わりを告げます。
狂信的なファンもおおいエディスリマンの功績は、一言では語りきれません。
しかし、その中でもスキニーパンツを大衆に広めたのは彼の大きな功績の一つです。今や当たり前になったスキニーパンツですが、当時は衝撃的なことでした。
タイトなシルエットや、60s,70s,80sのロックカルチャーをベースに、そのスタイルはブレません。そのブレないスタイルが世の男性を惹きつける魅力なのです。
「エディスリマンが動いたらそのブランドは、エディスリマンの色に染まる」とファッション業界では特に有名な話です。
また、エディは、サンローラン史上最高の売上を伸ばした大きな立役者であり、彼がデザインを手掛けたライダースやテディジャケットは、いまだに定番になっています。
SAINT LAURENT : レザークラシック・バイカージャケット
SAINT LAURENT :ブラック Teddy ボンバー ジャケット
セリーヌがエディを起用した理由は、メンズ層を獲得したかったことが大きな目的とされています。
また、惜しまれながらもフィービーを失ったセリーヌ は、後任には爆発的なインパクトのある人物でないと釣り合わないと感じたであろうことは、いうまでもありません。
CÉLINEからCELINEにロゴ変更
まず行ったことはロゴの一新です。これはサンローランでも同様のことをやっています。
CELINEのÉではないロゴマーク、実は、1960年代にCELINEの創設者によって作られていたデザインなのです。
エディスリマンは、「CELINEのロゴ変更はセリーヌの新たなスタートと、創設者のセリーヌ・ヴィピアナをリスペクトして作ったロゴだ」と表現しています。
CELINEは、ウィメンズブランドとして広く知られています。
新しくなったセリーヌはメンズだけではなく、ウィメンズコレクションも大幅にイメージが変わりました。
エディがセリーヌに就任した初日にデザインし、レディー・ガガが持ったことで話題になった「16(セーズ)」日本だと長澤まさみさんが着用したことでも話題になりました。
16セーズの登場
エディ・スリマンが手掛ける新生セリーヌのシンボルであるとともに、クラシックをベースとして、セリーヌ 創業時のクラフツマンシップに敬意を表したデザインで、エディらしいシックでストイックなプロダクトはとても魅力的です。
そんなセリーヌ ですが先日に新しいメンズコレクションが発表されました。セリーヌオム2021-2022AWの新作コレクションです。
新しいセリーヌ の世界観と、新しいエディ期の幕開けです。相当カッコいいです。もはやコレクションのレベルではありません。ぜひお時間ある時にご覧ください
youtubeのリンク>>https://www.youtube.com/watch?v=8i6eh3uP7uk
3.セリーヌの記事まとめ
記事を要点に絞ってまとめます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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