

ファッションにおける色合わせってどうしたら良いのかわからないことありますよね。
実は広告でよく目にする理論とは異なり、実際の色選びは服の素材、環境、そして肌の色によって大きく左右されることを知ってましたか?
この記事を読むことで、失敗しない色合わせの基本と、異素材の組み合わせで差別化を図る方法をご紹介します。
1. 色の基本原則を理解しよう
2. 広告でよく使われる色相環と現実のギャップ
3. 異素材を組み合わせる魅力と注意点
4. 絶対に失敗しない色合わせのコツ

簡単なプロフィールはこちら↓ (keny_fashionstyle)
- 元LVMH販売員
- ファッション業界歴10年
- インスタフォロワー約10万超
- ファッションブログ歴5年
- アイウェアコーディネーター
⸻
1. 色の基本原則を理解しよう【ファッション色合わせ】

ファッションで魅力的な色合わせをするためには、
- 「色相」
- 「彩度」
- 「明度」
3要素を理解することが大切です。
ファッション色合わせの基本「色相」「彩度」「明度」
①:色相
色そのものの種類(例:赤、青、黄色)を示し、印象を左右する

②:彩度
色の鮮やかさを示し、元気さや落ち着きに影響する

③:明度
色の明るさを表し、軽やかさやシックさを決定する

たとえば、同じ青色でも、
鮮やかな青(高い彩度)は活発な印象を与え、
くすんだ青(低い彩度)は落ち着いた大人の魅力を引き出します。(下図)

また、明るい青と暗い青では全体の雰囲気が大きく異なります。(下図)

つまり、「色相」「彩度」「明度」をしっかり理解することが、魅力的な色合わせの第一歩です。
⸻
2. パーソナルカラーコーディネーターが使う色相環の嘘【ファッション色合わせ】

広告やパーソナルコーディネーターを名乗る方に頻繁に取り上げられる
「色相環」は、理論上は役立ちますが、実際のファッションには必ずしも当てはまりません。

色相環とは?
色相環(しきそうかん)とは、色相を円形に並べた図で、色と色との関係性を視覚的に理解するためのツールです。広告デザインや美術、写真撮影など、色を扱うあらゆる分野で活用されています。
色相環に騙されるな

なぜ色相環はアテにならないのか?
❶:素材の違い
服の素材によって、同じ色でも光の反射や質感が変わる
❷:環境の影響
屋内外の照明や背景、季節感によって実際の色味は変動する
❸: 肌の色
個々の肌色によって、服の見え方が大きく異なる
❹:赤と緑の組み合わせ
具体的に広告では鮮やかな赤と緑の組み合わせが効果的に見えるとされ映える赤と緑ですが、
現実では強すぎる印象を与え、場合によってはクリスマスのイメージを想起させ、おしゃれに見えないことも…(下図)

したがって、色相環はあくまで理論的なガイドラインであり、素材、環境、肌の色など実際の要素を考慮した柔軟な色選びが必要です。
⸻
3. 絶対に失敗しないファッション色合わせのコツ

失敗しない色合わせは、モノトーン+1色を意識すればOKです。
失敗しない色の組み合わせはモノトーン+1色

モノトーン(全体の80%)
無彩色(白、黒、グレー)はどんな色とも調和する
アクセント1色(全体の約20%)
遊び心をプラスし、全体に差別化と動きを与える
例えば、全体のベースに黒を使用すれば安心感と統一感が得られますが、黒だけでまとめると地味になりがちです…
そこで、アクセントカラーを加えると、全体がバランスよくまとまり、かつ個性が際立つスタイルが完成します(下図)

多くのファッション誌や成功例が、このモノトーン+1色の有効性を示しています。
つまり、色合わせで失敗したくない!という方は
ベースカラー80%に無彩色(白、黒、グレー)を採用しながら、
アクセントの色20%で差別化することが、失敗しないおしゃれなコーディネートを作る秘訣です。
⸻
4. 異素材を組み合わせる魅力と注意点【ファッション色合わせ】

異素材を組み合わせることで、単調なコーディネートから脱却し、個性と奥行きのあるスタイルが実現できます。
異素材MIXなら単調な黒コーデも地味にならない
• 光沢や質感の違い異なる素材
それぞれ独自の光沢やテクスチャーを持ち、視覚的なコントラストを生む
• テクスチャーの変化
異素材のミックスにより、服全体に深みと動きが加わる
• バランスの重要性
異素材同士を上手に組み合わせると、単調な黒コーデでも差別化が図れ、よりおしゃれに見える
たとえば、全体のベースに黒を使用すると失敗はしにくいですが、
黒だけでまとめると無難で地味な印象になります。
そこで、光沢のあるレザーとマットなウール、さらにはデニムを組み合わせると、それぞれの素材の違いが互いを引き立て、洗練された大人のスタイルが完成します(下図)

つまり、異素材の組み合わせは、失敗しにくいベースカラー(白、黒、グレー)を活かしながら、コーディネートに個性とおしゃれさをプラスするための強力な手法です。
⸻
5. 実践!自分らしい色合わせを楽しむ方法

自分らしい色合わせを実践するためには、理論に固執せず、実際に試して感覚を磨くことが大切です。
全身鏡で見てみる【※1番重要】

色の組み合わせで1番最重要なのは、全身の姿を見ることです。
特に洗面台の鏡だけでチェックしている人は注意!なぜなら全身が見えないとコーデ全体のまとまりがなくなって「何か違う…」という違和感に気付かないからです。
特にファッション初心者は必須のアイテムなので必ず買っておきましょう。
気分が上がる色を選ぶ

肌の色や好み、日々の気分に合わせた色選びが大切です。
「身につけると気分が上がる」「お出かけしたくなる」そんな色を選ぶのがあなただけのスタイルを作ります。
好きな服を着る

ファッション脱初心者の鍵は、固定観念にとらわれず、自由に素材を組み合わせることで、オリジナリティが生まれるということです。
例えば、普段は挑戦しない異素材の組み合わせにチャレンジしてみると、シルクのブラウスとデニムジャケット、さらにレザーのバッグという組み合わせが、互いの質感を引き立て、個性的で洗練されたスタイルを作り出すことがあります。
こうした試行錯誤は、SNSやファッション雑誌でも高く評価されています。
つまりファッションは自分自身の感性と経験が最も重要です。
理論を参考にしつつ、自由な発想で自分だけの色合わせを楽しむことが、最高のスタイルを実現する鍵となります。
⸻
自分らしい色合わせで魅力を引き出そう

ファッションにおける色合わせは、基本原則と実践的なテクニックを駆使して自分らしさを表現する最良の手段です。
• 基本原則の理解
「色相」「彩度」「明度」をしっかり理解することで服の印象が自在にコントロールできる
• 現実に即した色選び
広告でよく使われる色相環は理論上のツールに過ぎず、素材、環境、肌の色など現実の要素を重視すべき
• 異素材の活用
黒をはじめとする無彩色(白、黒、グレー)をベースに、異素材の組み合わせで差別化することで、おしゃれかつ失敗しにくいコーディネートが可能になる
実際に、ネイビーやグレーを基調としたコーディネートに、黒を中心としつつ異素材(レザー、ウール、デニムなど)を加えることで、統一感と個性を両立させたスタイルが多くのファッション愛好者に支持されています。
つまり、基本原則を理解し、現実の要素を考慮した柔軟な色選びと異素材の組み合わせで差別化することが、魅力的なファッションコーディネートの秘訣です!
「とはいえファッション初心者の自分に何が似合うのかわからないよ…」という方はスタイリストが毎月コーデを組んでくれるこちらがコスパが良いのでオススメですよ。
⸻
読んでいただきありがとうございました。最新のファッション情報や実践的なコーディネート術を、今後も随時お届けしますので、ぜひブックマークやフォローをよろしくお願いします!

簡単なプロフィールはこちら↓ (keny_fashionstyle)
- 元LVMH販売員
- ファッション業界歴10年
- インスタフォロワー約10万超
- ファッションブログ歴5年
- アイウェアコーディネーター
オススメ関連記事はこちら
洋服の色合わせってどうしたら良いの?